あいかわ公園 山野草図鑑

あいかわ公園で見られる様々な花たちを色ごとに紹介する図鑑です。(春132種 夏98種秋更新中)あいかわ公園で植物を見つけた際に花の色が分かれば、その色の図鑑を確認することで種類の特定ができます。スマートフォンなどで図鑑を見ながらお散歩することで、公園の自然をより楽しめます。花情報はどんどん追加していきますのでお楽しみに。

あいかわ公園 山野草図鑑 春 その他色の花

オオイヌノフグリ
(オオバコ科・外来種
f:id:aikawa_park:20200429153509j:plain
場所:園内各所
時期:1月~5月
1月の真冬から咲き始め、暖かくなる5月頃にいなくなる面白い季節に咲く植物です。それは競争相手のいない季節にあえて咲く植物の戦略の一つです。花は清楚でとてもかわいらしく、2本の雄しべがクワガタの角のようになる様子からクワガタソウの仲間でもあります。
上記の戦略からライバルとの競争にも強く、オオイヌノフグリが見られる環境では他の春植物が出る前に辺りを覆いつくしているようなことも珍しくありません。





タチイヌノフグリ
(オオバコ科)
f:id:aikawa_park:20200429155011j:plain
場所:冒険の森入口斜面
時期:3月~5月
オオイヌノフグリとは異なり3月頃から咲き始めます。花は非常に小さく2mmほどです。花も草も小さいため、一度見つけるまではなかなか見つけられません。重箱のように積み上げられた草の形が特徴的なのでその形をイメージして探してみましょう。
タチイヌノフグリにつけられているタチとは、立ち上がるということを指します。 オオイヌノフグリと見比べてみると、建物のように立ち上がるこの名づけ方はイメージ通りと言えますね。


キュウリグサ
ムラサキ科・花弁5枚)
f:id:aikawa_park:20200429153824j:plain
場所:日当たりのよい場所
時期:3月下旬~5月
葉できゅうりの香りを楽しむことができる植物です。 慣れるまで葉は見つけにくいと思いますが、葉の形が分かれば何枚か葉をちぎってもみこんで香りを嗅いでみましょう。
花は2mm程度の非常に小さな花ですが、青い花びらと中心のラメのような丸い輪がとても綺麗です。この中心のラメ状のものは彼らが属するムラサキ科に見られる特徴なので覚えておくと役に立つかもしれません。
巻散花序(けんさんかじょ)と呼ばれる独特の花の付け方をし、花がくるくると巻くようにつきます。




フデリンドウ
(リンドウ科)
f:id:aikawa_park:20200429154150j:plain
場所:花の斜面 
時期:4月中旬
落葉の茶色い地面から顔をのぞかせる美しい青い花が綺麗です。春の植物図鑑の中でもその美しさから一番印象に残る花かもしれません。
花はまとまって生えることが多く、たいてい1つ見つけるとたくさん見つけることができます。花に注目するのはもちろんですが、花の後には口が裂けたお化けのような形になり面白く、また、葉の形も独特な角ばった形をしています。
f:id:aikawa_park:20210317145949j:plain
種の跡の形はフデリンドウと知らなければ花なのか奇妙な物体なのかさっぱり分かりません。


スズメノヤリ
(イネ科)f:id:aikawa_park:20200429161122j:plain
場所:冒険の森入口
時期:4月
日当たりのよい場所に生えます。見た目が地味なため花のようには見えませんが、イネ科の植物はこのように小さな頴花(えいか)と呼ばれる花をつけます。ぴったりとはめ込まれる栓のような形になっています。



コバンソウ
(イネ科・外来種
f:id:aikawa_park:20200513133421j:plain
場所:ふれあい広場
時期:4月~5月
名前は知らずともどこかできっと見かけたことがあるであろう植物がこのコバンソウです。4月下旬ころから小判のような面白い形の花をたくさんつけて目立ちます。空地はもちろん道路の端など様々な場所で見かける外来種です。先ほどのスズメノヤリと同じイネの仲間であり、小判のように見える部分は小さな花が数個重なった頴花(えいか)です。おしべが飛び出ている様子が分かりますね。




ホウチャクソウ
ユリ科・有毒)
f:id:aikawa_park:20200429161629j:plain
場所:ふれあい広場端
時期:4月中旬
日陰を好むユリ科の植物です。似た形の多いユリ科の中では茎が枝分かれするという特徴から見分けやすい種類です。花は横から見ていると緑色で地味に見えますが、下から覗くと黄色い雄しべを見つけることができます。有毒植物なので山菜などと間違えないようにしましょう。
特に山菜取りシーズンに人気のユリ科の場合、芽生えたてを採る事が多いのですが、その段階ではかなり慣れていないと食べられるものと毒の物の違いが分かりません。




オニグルミ

クルミ科・尾状花序)
f:id:aikawa_park:20200503140650j:plain
場所:風の子橋
時期:4月中旬
川沿いなどの水気の多い場所でよく見られる植物です。川沿いでクワガタを探すときにはクルミの木が穴場のねらい目です。秋終わりごろに大きな実をたくさんつけ、開けるのにはかなりの手間がかかりますが中身をおいしく食べることができます。固い実は水散布と言って、水流に任せて新天地を目指して進むという荒業を見せます。花は尻尾のように垂れ下がって咲く独特な形をしています。
あいかわ公園内ではクスサンと言う大型の蛾が毎年ついています。
f:id:aikawa_park:20210317152031j:plain
5月頃から幼虫が見られはじめ、成虫は10月頃とかなり遅いですがなかなか狙って出会える機会はありません。



スズメノテッポウ
(イネ科)
f:id:aikawa_park:20200507162445j:plain
場所:パークセンター前
時期:4月~5月
あまり馴染みのない植物のように思えますが意外と身近に生えています。ツボミオオバコ、オオバコなどと似た花をつけているため見間違えている可能性もありますが、この植物はイネ科であるため細長い葉をつけます。オオバコたちは花の茎に葉をつけません。スズメノテッポウを使って笛を吹くことができます。有名な草花遊びですね。



カモガヤ
(イネ科・外来種
f:id:aikawa_park:20200513162300j:plain
場所:ふれあい広場奥
時期:5月
イネ科花粉症の原因の1つがこのカモガヤです。花は写真の時期よりも後に咲き(これはまだ咲いていない)、イネ科のため実に地味な花です。道路わきなどの町のいたるところで発見されるため、予想以上に身近にある植物に1つです。イネ科の外来種は昨今様々な環境で見られ、当たり前のように身近にあるので外来種だと思われていないものが多いのです。





タチドコロ
ヤマノイモ科・有毒
f:id:aikawa_park:20200513162601j:plain
場所:パークセンター前など
時期:5月
どれも似た特徴を持つヤマノイモ科の植物ですが、タチドコロは花の時期が5月で葉が丸みのある形なので分かります。葉の縁にギザギザがある点もわかりやすいですね。天然の自然薯は有名ですがそれを知識なく狙おうとすると、有毒なトコロの仲間に引っかかるかもしれません。
ヤマノイモと似ているオニドコロは似た環境に生え、似た葉を持つため注意が必要です。




ヨツバムグラ
(アカネ科)
f:id:aikawa_park:20200527125923j:plain
場所:冒険の森入口
時期:5月
ヤエムグラと同じように見えますが、葉を4枚つけるのが基本です。個体によっては5枚つけたりします。ヤエムグラと比べると控えめでおしとやかな印象です。また、4枚の葉が立ち上がる茎に綺麗につくので、美しい模様のようなシルエットが楽しめます。アカネ科のムグラと名づけられるものは種類が多く複雑なため、ここではヨツバムグラとしています。